大人でもピアノを始めたい!ピアノが家にない場合の練習法3つ

 

大人になった今こそ、憧れのピアノを始めたい。

 

子供の頃に習っていたピアノを、もう一回弾きたい。

 

 

そう思った読者様が準備するもののうちに、ピアノ本体があります。

 

前回の記事では、ピアノの種類と、レンタルや購入をして始める方法についてご紹介しました。

 

【ピアノ初心者がやることは?】まずはピアノを準備!おすすめのレンタル&購入

 

 

ただ、人によっては、仕事をしているから夜にしか練習ができなかったり、部屋のスペースが狭かったり、引っ越しが多かったり・・・

 

アップライトピアノでも、家に置くことが難しい場合も多いと思います。

 

マンションやアパートだと、ピアノ不可の物件も多いですよね。

 

 

でも、家にピアノが置けないからといって、ピアノを始めることを諦める必要はありません!

 

今回の記事では、家にアコースティックピアノ(グランドピアノやアップライトピアノ)がなくても、ピアノを練習できる3つ方法をご紹介します。

 

  1. 練習室レンタル
  2. 電子ピアノ
  3. キーボード

 

それぞれの金額の目安と、メリット・デメリットについて解説していきます。

 

ピアノが家になくたって、ピアノは楽しめるんです♪

 

やりたいと思ったときが始めどき、一緒に楽しいピアノライフを始めましょう!

 

<大人のピアノ>家にない場合の練習法1 練習室レンタル

 

まず1つ目に、練習室レンタルという方法があります。

 

ピアノのある音楽教室や専用のレンタルスペース、公共施設などを借りて練習するのです。

 

練習室レンタルの目安金額

練習室レンタルの金額は、スタジオなどによってかなりのばらつきがあります。

 

アップライトピアノでは、音楽教室であれば800円/時間、公民館のような公共施設であれば400円/時間ぐらいからあります。

 

グランドピアノですと、1200円/時間~くらいですね。

 

 

例えば、大手の音楽教室などではこのような料金設定となっています。

 

ヤマハ音楽教室 700円/30分~(店舗やセンターによって料金は違います)

カワイ音楽教室 800円/30分~(生徒割引あり)

島村楽器 770円/時間~

 

通っている生徒に割引をしてくれる教室が多いので、ピアノ教室への入会を検討中であれば、練習室のレンタルにも注目して探してみるといいかもしれません。

 

 

バンドで練習できるような場所や、録音機材を貸し出してくれる場所もありますので、目的によって使い分けるのもいいですね。

 

練習室レンタルのメリット・デメリット

メリット

・本物のピアノに触れられる

・グランドピアノも弾ける

・騒音などを気にしなくていい

 

やはり、ピアノをやるなら本物のピアノで練習するのが一番ですよね。

 

ピアノが上手になってきて、強弱やなめらかな音のつなぎ方などを練習したい!と思った時には、アコースティックピアノが一番向いています。

 

 

それに、憧れのグランドピアノで練習・・・なんて、なかなかできることではありません。

 

「このピアノで好きな曲を弾きこなすんだ!」と考えると、練習にも身が入るのではないでしょうか。

 

 

また、レッスン室は防音がしっかりしているので、周りのことを気にせず、思いっきり自分の演奏ができます。

 

とても強く弾く「ff(フォルティッシモ)」だって思いのままに鳴らせるので、爽快ですよ♪

 

 

デメリット

・いつでも好きな時に練習できるわけではない

・練習に通うのが面倒になりがち

・場所によって金額が違う

 

ピアノを習うからには、毎日練習したいですし、そうでないとなかなか上達しないですよね。

 

しかし、練習室レンタルでは毎日通うとかなりの金額になってしまいますし、自分の好きな時間に予約が取れるとも限りません。

 

 

思い立ったら即練習!ということもできないです。

 

 

また、たまたま近くに手頃な価格のレンタル練習室があればいいですが、場所によってはなかなかなかったり、あっても料金が高かったりして、通いづらいこともあります。

 

 

そうなると、練習に通うのがしんどい→上達しない→ピアノが面白くない・・・なんてことに。

 

わざわざピアノを始めたのに、すぐ辞めてしまうことにもなりかねません。

 

 

何か別の方法で毎日ピアノに触れ、モチベーションの低下を防ぐ必要があります。

 

<大人のピアノ>家にない大人の練習法2 電子ピアノ

 

普段の練習時間が夜になってしまったり、部屋のスペースの関係でアコースティックピアノは難しい・・・という時は、電子ピアノがおすすめです。

 

電子ピアノであれば、アップライトピアノよりも場所を取りませんし、ヘッドホンを付けて練習できます。

 

電子ピアノの目安金額

電子ピアノは、入門者向けであれば5万円程度のものが一般的ですが、ハイグレードタイプは30万円を超えるものもあります。

 

中古でも大丈夫であれば、2万円程度から探せるので、「ピアノを続けるかどうかわからない」という人にはおすすめです♪

 

 

電子ピアノでも置くスペースがないという場合は、脚のない卓上タイプも4万円程度からあります。

 

 

また、電子ピアノは本体のグレードを上げるだけでなく、ヘッドホンを良いものに変えることでも、より深みのある音が楽しめるようになりますよ♪

 

電子ピアノのメリット・デメリット

メリット

・時間を気にせず練習できる

・さまざまな機能がある

・アコースティックピアノに比べて安価

・調律の必要がない

 

夜や早朝でも、音を出さないで気兼ねなく練習ができるのが、電子ピアノの一番の強みですね。

 

昼間でも、長時間練習する際にはヘッドホンは重宝します。

 

私が子供だった時のように、「他の人に練習を聞かれたくない!」という人にもいいかもしれません(笑)

 

 

ただし、マンションなどでは打鍵音やペダル音が他の部屋に伝わってしまうこともあるので、防音マットなどを敷く、ピアノを壁から離して置くなどの防音対策は必須です。

 

 

また、音を変えて楽しんだり、録音したり、伴奏を付けたり・・・といろいろな機能があるのも、電子ピアノだからこそ。

 

自動音楽再生機能があるものは、曲のお手本にもなりますし、練習に疲れた時の気分転換にもなります。

 

普通のアップライトピアノなどと比べて安価で、調律の必要もないので、気軽にピアノを始めたい人にはちょうどいいと言えます。

 

 

デメリット

・ピアノの独特のタッチを覚えるのが難しい

 

昔気質のピアノの先生の中には、電子ピアノなんて!という人もいらっしゃいます。

 

ピアノ独特の、自分の指で曲に表情をつけることを学べないから・・・というのがその理由です。

 

ペダルを踏んだ時の感触も、アコースティックピアノに比べて効きが弱い感じがあります。

 

 

ただ、コンクールに出たい、ピアノ表現を極めたい、という場合はともかく、ピアノを楽しみたい!自分の好きな曲を弾きたい!とカジュアルにピアノを始めたい場合は、そこまで気にしなくてもいいのではないでしょうか。

 

ハイグレードタイプの電子ピアノの中には、あまりアコースティックピアノと変わらない鍵盤タッチを再現しているものもあります。

 

 

ピアノをずっと続けていて、もしもっと表現の奥深さを追求したいと考えるようになったら、その時はアコースティックピアノの使用を検討してみましょう。

 

<大人のピアノ>家にない大人の練習法3 キーボード

 

電子ピアノも置く場所がない・・・という人には、キーボードという方法もあります。

 

ヘッドホンも装着できるので、時間に関係なくいつでも練習できます。

 

キーボードの目安金額

キーボードには、小さいサイズのものや鍵盤が小さいものがあります。

 

ピアノを始めたいという人は、ピアノと同じサイズの鍵盤で、88鍵か、少なくとも61鍵はあるタイプのものを選びましょう。

 

そうでないと、鍵盤の感覚が身につきませんし、鍵盤数が足りないと思うように曲が弾けません。

 

 

1万円以下のモデルも数多くありますが、61鍵タイプのものであれば、2万円台が相場のようです。

 

 

キーボードは、ハイグレードタイプのものを買ってもピアノに近づくわけではなく、ミキサー機能や音色などの編集機能のグレードが上がっていってしまいます。

 

初心者であれば、まずは手頃な価格のものでいいでしょう。

 

 

キーボードは手軽にピアノを始めたい、初期投資を押さえたい人にはうってつけなのではないでしょうか。

 

キーボードのメリット・デメリット

メリット

・場所を取らない

・お財布に優しい

・ヘッドホンを装着できる

・リズム機能などが充実している

 

キーボードの一番のメリットはその小ささ

 

普段の収納が楽なだけでなく、持ち運ぶこともできてしまうので、友人同士のちょっとした集まりの時などに持っていくことも可能です。

 

 

リズムを刻んだり、伴奏を付けたりといった機能は電子ピアノよりも優れているので、これから作曲などをしたい人にも向いています。

 

価格も電子ピアノよりさらにお手頃なので、とにかく今すぐにやりたい!すぐに手元にピアノが欲しい!という人にはおすすめです。

 

キーが光るといった機能付きのものを選べば、ピアノ初心者でも楽しく鍵盤や譜面を覚えられます。

 

 

デメリット

・ピアノとは弾き心地が違う

・目的によっては、続けるなら買い替えが必要

 

キーボードは、電子ピアノ以上にアコースティックピアノとはタッチが違います。

 

 

私もピアノを大人になって再開した時はキーボードからでしたが、ピアノとのタッチの差には戸惑いました。

 

鍵が軽くて、音の強弱がつけられないんですよね。

 

 

もちろん、当時の私のように、キーボードボーカルを目指してピアノを習う、というのであればキーボードを買うべきです。

 

保育士試験の練習のためとか、友達の結婚式で演奏したい曲があるなどの時も、手頃なキーボードは向いていますね。

 

 

しかし、「ピアノ」をずっとやりたいのであれば、初心者を卒業する頃には物足りなくなってしまって、電子ピアノやアコースティックピアノへの買い替えをしたくなっているはずです。

 

もちろん、最初は続けられるかどうかわからないし、初期投資は押さえたい、と思われる方は多いと思います。

 

ですが、後で電子ピアノを買い直したら、トータルでは高くなってしまいますよね。

 

 

もし電子ピアノなどと選べる環境ならば、将来的にどのくらいピアノが弾けるようになりたいのか、どれくらいの期間続けたいのか、などについて考えてから購入するといいかもしれません。

 

※注意 ピアノ不可の物件での電子ピアノやキーボードについて

 

これから大人のピアノを始めよう♪と思っている読者様の気持ちに水を差してしまうようで恐縮なのですが・・・

 

読者様のお住まいは、戸建てですか?それとも集合住宅ですか?

 

いきなり何だろう?と思われたかもしれませんが、要するに規約に「ピアノ可」とあるかどうかということです。

 

 

自分が所有する戸建てや、マンションなどでもピアノ可の物件の場合は、以下の話はあまり関係ないのでご安心ください♪

 

 

しかし、ピアノ不可の物件に住んでいる、という人は気をつけてください!

 

というのも、私は以前「ピアノがダメでも、電子ピアノやキーボードならいいんだ」と勘違いしていて、注意を受けてしまったことがあるんです・・・

 

 

不動産屋さんとしては、「ピアノ不可」という時は、電子ピアノやキーボードを含め、楽器類は基本的にすべて不可という意味なんだそうです。

 

 

電子ピアノやキーボードなら、音が漏れないんだからいいんじゃないの?と思いがちですが、マンションやアパートだと、打鍵音やペダルを踏む音なども他の部屋に響いて迷惑となってしまうんだとか。

 

音だけでなく、ピアノの重量が理由の場合もあります。

 

読者様には当たり前の話かもしれませんが、もし私と同じ勘違いをしていたら注意してください!

 

演奏するのが大人である・部屋が1階である・音は出さない・騒音対策をするなど、交渉次第では電子ピアノやキーボードを認めてくれることもあります。

 

無用なトラブルを避けるためにも、必ず事前に確認をしましょう!

 

ピアノの騒音トラブルの事例や対策について、こちらの記事にまとめています。

ピアノをうるさいと感じる人は多い!?騒音トラブル対策をご紹介

 

 

もし電子ピアノやキーボードが使用できない場合は、ピアノアプリや紙に書いた鍵盤などを使った練習もできます。

 

しかし、アプリなどではやはり鍵盤を実際に触らないので、初心者の時期を過ぎてしまうとピアノの練習は難しくなってきてしまいます。

 

 

何より、せっかく憧れて始めたピアノなのにアプリの画面や紙で我慢・・・というのは悲しいですよね。

 

やはり家でもピアノを練習したい場合は、ピアノ可の物件への引っ越しなどを検討したほうがいいでしょう。

 

ピアノが家にない大人にオススメの練習スタイルは?

 

さて、ここまで3パターンの練習方法について、金額の目安とメリット・デメリットをご紹介してきました。

 

  1. 練習室レンタル
  2. 電子ピアノ
  3. キーボード

 

ここまで読んでこられた読者様は、「結局、どれがいいの?」と思われたかもしれません。

 

私のオススメはズバリ、「練習室レンタルと電子ピアノ or キーボードの併用」です!

 

 

そうすれば、練習室レンタルの「毎日練習できない」というデメリットと、電子ピアノやキーボードの「タッチが違う」というデメリットを補い合えるからです。

 

練習室を借りることで、毎日の練習にもメリハリが生まれるという効果もあります♪

 

 

家にピアノがないからといって、ピアノを楽しむことを諦めてしまうなんてもったいないです!

 

ぜひレンタルの練習室などを使って、自分に合った方法でピアノの練習をしていきましょう♪

 

 

お読みいただきありがとうございました!