【ピアノの弾き方】大人でも早く効率よく上達するための基礎練習を覚えよう!

 

最近ピアノを始めた、または再開した読者様は、次のような悩みをもっていませんか。

 

「ピアノの練習毎日してるのになかなか上達しない……。」

 

「正しい指遣いを覚えるにはどんな練習方法があるの?」

 

ひとりだと正解がわからなくて不安ですね。

 

楽譜通りに弾くだけなら、指遣いを気にせず弾きたい曲だけを練習すれば弾けるようになります。

 

しかし、よりよい演奏を目指すなら、初心者レベルから正しい弾き方で練習しましょう。

 

 

この記事では、ピアノが上達するための基本姿勢と基礎練習について解説します。

 

・正しい基本姿勢とは

・正しい基礎練習の仕方

 

一度ついた癖を矯正するのは大変です。

 

ピアノを始めてまだ日が浅く弾き方の癖がついていない今こそ、正しい姿勢と指遣いを覚えていきましょう。

 

基本を身に着けた読者様の演奏は、今より格段に良くなっているはずです。

 

ピアノの正しい弾き方が身につかないのはなぜ?

 

ピアノの練習を毎日たくさんしているのに上達を実感できない読者様は、練習方法を見直すチャンスです。

 

ピアノはやみくもに練習しても上達しません。

 

正しい姿勢と正しい練習をしてこそ成果を実感できます

 

 

よくない練習方法を3点上げてみましたので、自分に当てはまるかチェックしてみてください。

 

長時間練習する

指運びが固定していない

1曲通して練習する

 

上記3点は、共通して効率のよい練習方法とはいえません。

 

毎日たくさん練習しても方法が間違っていたらどうでしょう。

 

全て無駄になってしまいますね。

 

 

正しい方法で効率よく上達するためには、正しい知識が必要です。

 

また、姿勢を正しくするだけで腕が動かしやすくなったり、音の響きが良くなったりと、少し上達した自分を実感できるでしょう。

 

ピアノの前に正しい姿勢で座り、基礎練習をするだけで読者様の演奏は格段に良くなります。

 

これからお伝えする正しい姿勢と基礎練習を、是非取り入れてみてください。

 

ピアノの正しい弾き方~正しい姿勢を身に着けよう

 

ピアノの正しい弾き方をマスターする前に、準備することが2つあります。

 

1 爪の手入れをする

2 椅子の位置を調整する

 

ピアノを弾く前に爪が伸びていないか、正しく座れているか毎回チェックする習慣をつけましょう。

 

爪の手入れ

伸びた爪では正しい手のフォームが作れません。

 

爪の最適な長さは指を横から見たときに、指の皮膚より短い長さです。

 

長い場合は、短く丸くカットします。

 

ピアノと爪の関係は、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

ピアノを弾くなら爪は短く!意外と知らない正しい爪の処理の仕方

 

 椅子の位置を調整する

スポーツでも基本的なフォームってありますね。

 

ピアノにももちろん正しい基本姿勢があります。

 

正しい姿勢とは、次のチェックポイントを満たした姿勢です。

 

・椅子を置く位置

・椅子の高さ

・椅子のどこに座るのか

・ピアノとの距離

 

椅子を置く位置はピアノの中心

 

ピアノの中心とは、真ん中のドから少し右にあるミとファの間です。

 

 

椅子の高さは、鍵盤に手を置いたとき肘が90度になる高さに調節します。

 

なぜなら、ピアノは腕の重さを利用して弾くからです。

 

肘が曲がりすぎると、腕の重さを鍵盤に伝えられません。

 

その結果、指に負荷がかかり腱鞘炎などの怪我につながります。

 

 

椅子に座る位置は、ちょこっと腰掛ける程度、足で体を支えられるように座りましょう。

 

ピアノと椅子との距離は、近すぎず遠すぎない位置に設置します。

 

近すぎると体が邪魔でピアノの端から端まで平行移動がスムーズにできません。

 

反対に遠すぎると腕が伸びてしまいます。

 

近くても遠くても、無理な姿勢で弾くことになり体に負担がかかりますね。

 

 

正しい姿勢で座るためには、椅子の位置はとても重要な要素です。

 

ピアノを弾く準備ができたら、早速練習を始めましょう。

 

正しい姿勢の重要性と姿勢を保つコツが分かるこちらの記事も参考にしてみてください。

ピアノで手首が下がる!脱力出来ない!原因と解決方法は?

 

ピアノの正しい弾き方~正しい基礎練習の手順

 

読者様は弾き始めの指をどうやって決めていますか?

 

初心者用の楽譜には指番号のふってある楽譜があるように、指の位置は基本的に決まっています

 

※指番号とは、楽譜の音符の下に書いてある数字のことで、1〜5の数字は各指、親指、人差し指、中指、薬指、小指に対応しています。

 

 

正しい指運びは、次の順番で覚えましょう。

 

1 右手の指の位置と順番を覚える

2 左手の指の位置と順番を覚える

3 両手で練習する

 

基礎練習では姿勢に注意しながら、音量にばらつきはないか、テンポは揃っているかなど「音」を意識して練習しましょう。

 

右手の指の位置と順番を覚える

では、基礎練習として「ドレミファソラシド」を弾く音階練習の行い方を説明していきます。

 

右手の弾き始めの「ド」はピアノの中心から少し左にずれた場所にあります。

 

右手の弾き始めの指は親指です。

 

 

  1. 「ドレミファソラシド」の往復を、正しい指運びで弾く。
  2. 1オクターブの往復がスムーズに弾けたら2オクターブの往復を弾く。

 

基本となる「ドレミファソラシド」の正しい指遣いで指くぐりを覚えましょう。

 

こちらの動画は、左右の指運びや指くぐりがわかリます。

 

引用:YouTube

 

左手の指の位置と順番を覚える

右手の次は左手も同様に、「ドレミファソラシド」を正しい指運びで弾きます。

 

左手の「ド」の位置は、右手の「ド」から1オクターブ下がった「ド」です。

 

左手の弾き始めの指は、右手とは違い小指からスタートします。

 

 

そして、指くぐりのタイミングも右手と違うので注意してください。

 

 

左手での「ドレミファソラシド」も、右手同様スムーズに弾けるように練習しましょう。

 

両手で練習する

片手ずつ両方の手でスムーズに弾けたら次のステップに進みます。

 

片手ずつだとスムーズに弾けた「ドレミファソラシド」も、初めて両手で弾くときは頭が混乱します。

 

それは、指くぐりをする指もタイミングも左右で違うからです。

 

最初の大きな壁になるかもしれませんね。

 

しかし、両手で弾く感覚を身に付ける上で効果的な練習ですので頑張りましょう。

 

両手で弾く練習で気をつけるのは姿勢です。

 

正しい姿勢で弾けていると、次のことが自然にできるようになります。

 

手首がぐらつかない

・肘が無駄に動かない

・音の粒を揃える

 

姿勢が悪いと、片手ずつだと出来ていた2オクターブの一番高い音がスムーズに弾けません。

 

例えば体が鍵盤に近すぎる場合は、2オクターブの一番高い「ド」を弾くときに体が傾いてしまいます。

 

基礎練習をすることで姿勢チェックもできるので効果的ですね。

 

ピアノの正しい弾き方で得られる5つの効果

 

基礎練習時に意識することで得られる5つの効果をまとめました。

 

姿勢チェック 姿勢が正しくないと2オクターブ弾くときに体が傾く
指の独立 薬指と小指は力が弱いので音が小さくなる
音の粒を揃える 音の音量を揃える
指くぐり 曲をひくときも指くぐりは出てくるのでスムーズな指運びの練習になる
両手で弾く練習 両手で弾く感覚を身につける上で効果的

 

5つの効果が得られることで自然な指運びが身につき、演奏中のミスも減ります。

 

ピアノの正しい弾き方をマスターして効率よく上達しよう

ピアノを弾くときの正しい姿勢と基礎練習についてお伝えしてきました。

 

正しい姿勢と基礎練習は2つで1つです。

 

どちらかがかけてもうまくいきません。

 

ぜひ2つセットで覚えて挑戦してみてくださいね。

 

正しい姿勢

・椅子を置く位置

・椅子の高さ

・椅子のどこに座るのか

・ピアノとの距離

 

基礎練習

1 右手の指の位置と順番を覚える

2 左手の指の位置と順番を覚える

3 両手で練習する

 

基礎練習の「ドレミファソラシド」を正しく弾けると得られる効果が5つあります。

 

正しい弾き方から得られる効果

姿勢チェック

・指の独立

・音の粒を揃える

・指くぐり

・両手で弾く練習

 

両手での練習は初心者には難しいけれども、曲を両手でスムーズに弾けるようになるために効果的な練習法です。

 

一つ一つの練習を何気なくするのではなく意識してやってみましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。