ピアノ弾くとき脱力するには?上達のために力を抜く感覚をつかみましょう!

 

「力を抜いて!」ピアノを弾いているとき、このように指摘されたことはありませんか?

 

「指は動かさなければいけないのに、どうやって力を抜くの?」

 

「一生懸命に弾けば弾くほど、力が入ってしまう。」

 

このように、ピアノを弾く時の脱力については、多くの方が悩まれている問題ではないでしょうか。

 

 

ピアノの上達に、脱力は欠かせません。

 

しかし、脱力の習得は簡単なことではありませんね。

 

わかってはいるけど、なかなかできない脱力。

 

この記事では、なぜピアノで脱力が必要なのか、どうしたら脱力に近づけるのか、について解説いたします。

 

脱力が理解できずにいる方も、脱力するためのヒントがみつかりますよ。

 

ぜひ、最後までお読みください。

 

・ピアノで脱力が必要な理由
・ピアノで脱力が難しい理由
・脱力するための具体的な方法5選

 

ピアノで脱力が必要な理由

 

ピアノを弾くとき、なぜ脱力する必要があるのでしょうか。

 

肉体的な理由と音の問題の2つが考えられます。

 

 

脱力しないと肉体的にキツイ

ソナタ、エチュード、コンチェルト……

 

ピアノには、長くて難解な曲がたくさんあります。

 

もし、力が入ったまま演奏し続けたらどうなるでしょうか。

 

体が疲れ切って、弾き続けられなくなります。

 

それならば、筋トレでもしますか?

 

しかし、高齢の名ピアニストや、華奢な女性ピアニストは世界中に数多くいます。

 

ピアノは、力で弾くものではありませんね。

 

 

また、力が入った状態で速いパッセージを弾けますか?

 

力むと指は速く動かせません。

 

無理をすると指を故障してしまいます。

 

指の故障を防ぐためにも、脱力することはとても重要です

 

脱力しないと汚い音になる

「私は長い曲や難しい曲は弾けないから、脱力は気にしなくても大丈夫じゃない?」

 

とお思いの初心者さん。

 

短い曲やゆっくりの曲でも、脱力を無視して上達は期待できませんよ。

 

 

ピアノは、触れば誰でも音を鳴らせる楽器です。

 

しかし、ピアノを学んでいる読者様は、より音楽的にピアノを演奏したいですよね。

 

 

やさしい曲でも難しい曲でも、脱力しないと、よく響く音、伸びる音にはなりません

 

音が飛んでいかないのです。

 

ピアノは、力まかせに弾いたところで、音が響いたり、華麗な演奏になるわけではありません。

 

ff(フォルティッシモ)だからといって、力を入れてガンガン弾いたらうるさいだけです。

 

 

力を入れた状態で鍵盤をたたくと、硬くて汚い音になります

 

音楽どころか、騒音ですね。

 

「その音やめて!」といわれてしまいますよ。

 

 

音の少ない曲でも、きれいな音色で弾くと、音楽的で美しい演奏になりますよ。

 

ぜひ、脱力を意識して、一歩上の演奏を目指してくださいね。

 

ピアノで脱力が難しい理由

 

脱力しなければいけないのはわかっていても、なかなか力が抜けない。

 

脱力した状態の感覚がわからない、というお悩みもあるでしょう。

 

ピアノの脱力は、初心者のみならず、中級者や上級者にとっても、大きな課題です。

 

 

無駄な力を入れてしまう

力をまったく入れない状態では、腕も指も動きませんね。

 

ピアノを弾くためには、最低限の力が必要です。

 

腕も手首も落ちた状態や、フニャフニャの指で弾くことが脱力ではありません。

 

大事なことは、無駄な力を入れないで弾くことです。

 

 

腕や手首を支える力や打鍵の瞬間には力を入れて、不要な力は抜かなければなりません。

 

必要な力だけを使って弾く、という感覚をつかむことが難しいのです。

 

 

力を抜こうとすると力んでしまう

ピアノに限らず、「リラックスして」といわれてもなかなか力が抜けないことはありませんか?

 

「腕や肘の力をがんばって抜こうとすると、かえって力んでしまう。」

 

「自分では抜いているつもりでも、抜き方がわからない。」

 

「意識すればするほど力が入ってしまう。」

 

このような場合は、意識するポイントが違うのかもしれませんね。

 

 

では、どのようにしたら脱力できるのでしょうか。

 

次に、脱力するための様々な方法をご紹介します。

 

 

ピアノの脱力するための方法5選

 

それでは、脱力するための方法を動画でご紹介します。

 

脱力の感覚をつかんで、日々の練習に取り入れてみてくださいね。

 

 

脱力の腕の感覚をつかむ

ピアノを弾く時の脱力とは、どのような状態なのでしょうか。

 

冒頭に、世界的ピアニストのツェメルマンがマスタークラスで行っていたレッスンを紹介しています。

 

そのレッスンの解説に独自の解釈を加えて、脱力について説明していますよ。

 

 

手首、腕、肘の力を抜いて、重さを支える指の状態を作る。

 

このことが、まず難しいですよね。

 

力の抜き方がわからない方、必見です

 

 

引用:YouTube

 

脱力を形から入ってみる

弾いた瞬間に力を抜くと、音は響いて聞えます。

 

脱力ができるできないで、演奏がまったく変わってきますよ。

 

しかし、脱力できているのかできていないのか、目には見えませんね。

 

 

少し大げさな動作で、脱力の感覚を体感してみましょう

 

音の違いも確認してくださいね。

 

引用:YouTube

 

手首の状態から脱力を確認

脱力といっても、腕を支える力や打鍵の瞬間に入れる力は必要です。

 

体をどのように使うと、どこに力が入るのか、いろいろな角度から試してみるといいでしょう。

 

 

脱力がなかなかできない場合、手首の使い方が間違っている可能性もあります。

 

手首の使い方から、脱力の感覚をつかんでみましょう

 

簡単な曲でも解説しているので、ピアノを弾きながら練習できますよ。

 

 

引用:YouTube

 

脱力の状態と練習方法

ピアノ弾くとき、腕の力は抜けていますか?

 

完全に脱力できているかチェックしてみましょう。

 

脱力してからピアノを弾く姿勢になり、打鍵直後の力の抜き方を解説しています

 

さらに、脱力を身に着けるために、オクターブの練習を紹介しています。

 

曲の中で脱力する方法もわかりやすいですよ。

 

 

引用:YouTube

 

演奏中の脱力テクニック

最後に、ピアノの演奏中に使える脱力テクニックをご紹介します。

 

脱力ができないと、やわらかい曲も迫力のある曲も上手に弾けません。

 

ガチガチのロボットの腕では、ステキな演奏になりませんよ。

 

 

 

動画では、どこに意識をもっていけば脱力できるのか、演奏を交えながら解説しています

 

脱力を習得するためには、いくつものテクニックが必要です。

 

そのうちのひとつとして、取り入れてみてくださいね。

 

 

引用:YouTube

 

ピアノで脱力に近づくためには

この記事では、ピアノの脱力について解説してきました。

 

脱力の必要性や難しさ、どうしたら脱力に近づけるのかについて、まとめます。

 

 

脱力が必要な理由
  • 脱力しないと肉体的に疲れる
  • 脱力しないと指の故障につながりかねない
  • 脱力しないときれいな音で弾けない
脱力が難しい理由
  • 不要な力だけ抜く感覚をつかむのが難しい。
  • 力を抜こうとすると、かえって力んでしまう。
脱力するための方法
  • 脱力した腕の感覚をつかむ方法
  • 脱力を形から体感する方法
  • 手首の使い方で脱力の感覚をつかむ方法
  • 脱力の状態と脱力のための練習方法
  • 曲の中で脱力するテクニック

 

脱力は感覚の問題なので、人それぞれとらえ方やつかみ方が違うこともあるでしょう

 

理屈ではわかっていても、習得するには時間がかかるかもしれません。

 

 

日々の練習の中でも、この記事のテクニックを取り入れてみてくださいね。

 

「音が変わってきた」と感じることがあるはずですよ。

 

 

脱力をマスターしたとき、読者様の演奏は、より音楽的ですばらしいものになるでしょう。

 

これからも読者様の実りあるピアノライフを応援いたします。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。