ピアノを弾いて親指が痛い時どうしたらいい?対応法を詳しくご紹介します!

 

ピアノを弾いていて、親指が痛いと感じることはありませんか?

 

手を見ると明らかに親指だけが構造が違いますよね。

 

親指は他の指に比べて、親指は短いですが力がかかりやすいので、負担が大きくなりやすいのです。

 

私も長年親指の痛みと付き合いながらピアノを弾いていますが、この痛みを解消できたら、楽にピアノが弾けるのにといつも思います。

 

今回はピアノを弾いて親指が痛い症状、原因、対応法を私の実際の体験からご紹介します。

 

今は痛みのない方にも予防法になりますので、ぜひ最後までお読みくださいね。

 

・ピアノを弾いて親指が痛い主な症状
・ピアノを弾いて親指が痛い時の対応法

 

ピアノを弾いて親指が痛い主な症状

 

 

親指が痛くなる症状には、大きく3種類あります。

 

 

  • ドケルバン病
  • ばね指
  • CM関節症

 

ではそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

 

ドケルバン病

 

ドケルバン病とは、手首の親指側に通る短母指伸筋腱長母指外転筋腱が通る腱鞘の中で起きる炎症です。

 

  短母指伸筋腱は主の母指の第2関節を伸ばす働きをする腱の1つです。
  長母指外転筋腱は主に母指を広げる働きをする腱の1つです。

引用:日本整形外科学会

 

 

ドケルバン病になると、親指動かしたときに、疼くような痛みこやわばりがおきおきます。

 

私もオクターブを弾くように親指を開くと、手首で動く腱にこわばりを感じるので、ドケルバン病の可能性があります。

 

ばね指

                           親指を伸ばしている状態                    親指を曲げた状態

 

ばね指とは、指を曲げ伸ばしする時に引っ掛かりを感じたり、痛みを感じたりする症状のことです。

 

ばね指は指の筋肉と骨を結ぶ腱が炎症を起こして肥大してしまい、腱が鞘をスムーズに通れなくなるため起こります。

 

ひどくなると指が曲がった状態のままになってしまいこともあります。

 

ピアノを弾いているときに親指を曲げることはあまりありませんが、他の指の筋肉や腱の損傷をかばって親指に負担がかかってしまい、ばね指になることがあります。

 

母指CM関節症(親指の付け根の関節の変形性関節

                    引用:『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』P.107 より

 

母指CM関節症とは、手首近くの親指の付け根の関節が腫れたり、痛みを感じる症状です

 

母指CM関節は親指の付け根にあり、他の指と一緒に何かをひねったり、つまんだりするときに使います。

 

手の中では大きい関節であり、親指を大きく動かすことができるため、軟骨の摩耗が大きく炎症が起きやすいです。

 

ピアノを弾いて親指が痛い時の対応法

 

ピアノで親指が痛くなってしまったときの対応法は、色々あります。

 

ここからは、私が実際に試してみて、効果があったと思われる方法をご紹介します。

 

私の場合、朝起きた時に親指がこわばっているのが、いつも気になります。

 

  • 身体へのアプローチ
  • ピアノの弾き方へのアプローチ

 

今回は、2つの方向からご紹介します。

 

身体へのアプローチ

 

体へのアプローチは次の3つです。

 

  • 腕をぶらぶら
  • ストレッチ
  • マッサージ

 

では、一つずつご紹介していきます。

 

腕をぶらぶら

 

一つ目の方法は、腕をただぶらぶらさせるだけです。

 

本当に簡単なので信じられない方もいらっしゃるかもしれません。

 

ヨガのポーズに、寝っ転がって手と足を上げてぶらぶらさせるというポーズがあるので、同様に腕をぶらぶらさせてみました。

 

すると、手のひらや指先がじんじんして血行が良くなっているように感じました。

 

親指の痛みの解消や軽減には、親指の周りの筋肉をほぐすことが効果的です。

 

手のひらや指先の血行が良くなれば、親指の周りの筋肉もほぐれやすくなります。

 

特に、夜寝る前に腕をぶらぶらさせて寝ると、次の朝起きるときに親指の痛みが少し軽くなっているのを感じました。

 

簡単ですので、ぜひお試しください。

 

手首、指のストレッチ

 

2つ目に、親指の痛みを防止し、和らげるためのストレッチをご紹介します。

 

効果があるとされているストレッチは様々あり、私も数限りなく試していますが、一番効果が感じられたのがこちらの手首のストレッチです。

 


引用:Youtube

 

整体師の森下さんの整え部屋【格闘家整体師 nobu先生】セルフケア教室というチャンネルでは、他にもいろいろな動画を出されていて、とても参考になります。

 

補足ですが、体の血流を良くするのには腸腰筋のストレッチも大事です。

 

腰が固いと全身に血液が行き届かなくなってしまいます。

 

体の末端にまで血液が行き届けば、親指の痛みの改善にもとても役に立ちます。

 

腰のストレッチについては、こちらも参考になさってください。

 


引用:YouTube

 

 

親指につながる筋肉のマッサージ

 

3つ目に、親指が痛くなるのを防止するためのマッサージをご紹介します。

 

指を動かしているのは前腕の筋肉です。

 

私は前腕の親指側の筋肉を、手首から肘にかけてマッサージしています。

 

全ての指を動かす腱が肘の下に集まっているのでほぐすと良い、と整骨院で言われました。

 

私は肘のすぐ下にコリがあります。

 

コリをマッサージすると、確かに親指に響いて痛いです。

 

マッサージで親指を痛めてしまいそうなので、私はカッサを使っています。

 

         所持品のカッサ                  カッサを使ってマッサージ中の写真

 

前腕の筋肉を柔らかくすることが、親指の痛みの改善になるはずです。

 

ピアノの弾き方へのアプローチ

 

ここからは、ピアノを弾くときに親指が痛くならないようにアプローチする方法を2つ紹介します。

 

どれも私が実際に試していて効果があると思った内容になりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

力を抜いてピアノを弾く

 

私は、ピアノのレッスンでよく先生に「力を抜いて!」と言われてきました。

 

指や手首、腕だけでなく肩にもすごく力が入ってしまうようです。

 

ピアノを打鍵した後に、すぐ力を抜くことを試してみたこともあります。

 

ゆっくり弾けばできますが、早く弾かなければならない時は、とても時間がないし難しいです。

 

力を抜いてピアノを弾くということは、どういうことなのでしょうか?

 

全身の力をすべて抜いてしまったらピアノを弾くことはできないですし、手と腕だけで弾いたら親指を更に痛めてしまう可能性が高いです。

 

体全体を効率よく使って、腕、手、指だけではない弾き方ができたらどうでしょう?

 

確実に負担を減らすことができます。

 

そこで、効率よく体を使ってピアノを弾くために、今私が心がけていることを次にご紹介します。

 

心がけていることは次の3つです。

 

効率よく体を使ってピアノを弾くために心がけていること
  • 鎖骨の真ん中の骨を意識する
  • 骨盤を正しい位置で安定させる
  • 脚をしっかり踏む

 

1つ目は、鎖骨の真ん中の骨を意識することです。

 

普段鎖骨の真ん中を意識して生活している方は、恐らくいないのではないでしょうか?

 

鎖骨の真ん中を意識することで、鎖骨が動き肩甲骨と連動するようになります。

 

でもどうやっても意識してピアノを弾くことが難しく、整体師の先生に相談しました。

 

すると、先生からピアノを弾く前に、鎖骨をマッサージするようにアドバイスされました。

 

鎖骨のマッサージを続けていくと、前に巻き込んでいる肩が少し改善されるようです。

 

 

2つ目に骨盤を正しい位置に安定させるために、先生からクッションのようなものを内ももに挟んで、ピアノを弾くことを薦められました。

 

先生のおっしゃる通りにボールを内ももで挟んでみるとびっくりするほど、腹筋に力が入って骨盤が立つのを感じます。

 

         普通に座った時                    ボールを挟んで座った時

 

骨盤が正しい位置に安定すると、少し楽にピアノが弾けるようになるのを感じましたので、効果が期待できそうです。

 

 

3つ目は脚をしっかり踏むために、恥骨の真ん中(恥骨結節)とおへそを縦にまっすぐにすることです。

 

 

恥骨は骨盤の前側で股の付け根あたりにあります。

  引用:ストレッチ・ツボガイドby恵比寿整体院

 

骨盤が立つと自然と腹筋に力が入ります。

 

鎖骨・骨盤・足の3つがお互いに作用しあって、相乗効果が生まれるんですね。

 

私はピアノを弾いていると体を意識することをどうしても忘れてしまうので、無意識に正しい姿勢で弾けるようになるまで練習してみたいと思います。

 

ピアノを弾いた後に体を整える

 

ピアノを弾くことは、一種の運動です。

 

目、耳、頭、両手、両足動かして、神経も使っています。

 

一般的に運動の後やりっぱなしでは、体にも神経にも疲労が蓄積していきますよね。

 

運動後に体を整えることが必要です。

 

ピアノも同じです。

 

ピアノの練習の後には、以下の3つのことを行うと体を整えることができます。

 

  • 猫のポーズ
  • ワイドスクワット
  • 手、指のストレッチ

 

猫のポーズとは四つん這いになって、息を吸う時に背中を反らし、息を吐いて背中を丸めまするヨガの代表的なポーズです。

 

 

 

猫のポーズの効果
  • 背骨を動かして柔らかくすることで、自律神経を整え、疲れを和らげる。
  • 背中や肩の疲れを取り除く。
  • 体幹を使うので、骨盤を立てる筋肉を鍛えることができる。

 

猫のポーズはとても簡単ですが、たくさんの効果があってとても嬉しいポーズですね。

 

ワイドスクワットは足を大きく広げて、つま先を外に向けて行うスクワットのことです。

 

 

体を整えるために行うので、腰を半分程度下すところで止めます。

 

膝が中に入りやすいのですが、膝を痛める原因になるので、膝とつま先の角度は揃えることが大事です。

 

ワイドスクワットの効果
  • 股関節の動きをよくする。
  • 内ももの筋肉を鍛えることで、骨盤を立ちやすくする。

 

ワイドスクワットをすることで、骨盤が立ちやすくなり、足裏がしっかり踏めることにつながります。

 

最後に手、指の末端のストレッチで疲れをとります。

 

前述の整体師の森下さんの整え部屋【格闘家整体師 nobu先生】セルフケア教室を参考にしてください。

 

手、指の末端のストレッチもマッサージも、前腕を伸ばすことをしていただくと効果が高いです。

 

ピアノを弾いて親指が痛い時の対応法をご紹介!のまとめ

 

この記事では、ピアノを弾いて親指が痛い時、どうしたらいいか?について、症状と対応法を書いてきました。

 

親指が痛いとピアノを十分に弾くことができなくて、なかなか弾けるようにならないし、ストレスもたまります。

 

親指の痛みの症状は次の3つです。

 

  • ドケルバン病
  • ばね指
  • CM関節症

 

ピアノを弾くことは、人間の進化の過程で文化的な生活を送るために、生まれたものですから、本来の働きからは不自然なものかもしれません。

 

無理が重なって、痛めてしまうのは当然のことですね。

 

ピアノを弾いて親指が痛い時の対応法は下記の通りです。

 

身体へのアプローチ
  • 腕をぶらぶら
  • マッサージ
  • ストレッチ

 

また、ピアノの弾き方へのアプローチは次の3つです。

 

ピアノの弾き方へのアプローチ
  • 鎖骨の真ん中の骨を意識する
  • 骨盤を正しい位置で安定させる
  • 脚をしっかり踏む

 

対応法については、私が実際に試してみて効果があったものをご紹介しました。

 

読者様もいろいろ試してみてください。

 

ピアノを弾いた後、疲れを取るためにすることは次の3つです。

 

ピアノを弾いた疲れをとるためにすること
  • 猫のポーズ
  • ワイドスクワット
  • 手、指のストレッチ

 

長い間に身についてしまった、変な癖を直して痛みを取るのは、とても難しいです。

 

私も、難しいながらも意識し続けることで、少しずつ効果を感じています。

 

今回は私個人の経験をベースに書いてきましたが、本記事が少しでも読者様のお役に立てばうれしいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。