ピアノを弾く左手が動かない!?滑らかに動かせるようになる練習は?

 

ピアノを弾く左手が「動かしづらい」と感じたことはありませんか?

 

「右手は練習しやすいのに……。」「練習しても上手く動かない」という読者様も多いのではないでしょうか。

 

そもそも左手は利き手ではない方が多いので、右手よりも動かしづらいのです

 

しかし、ピアノを弾く上で左手は必要不可欠ですよね。

 

そんなお悩みをお持ちの読者様のために、今回は動かしづらい左手が滑らかに動かせるようになる練習方法をご紹介します

 

・左手も右手と同じように動くのか?
・左手の練習方法 
・左手がスムーズに動くメリット

 

最後までぜひお読みくださいね。

 

左手も右手と同じように動くのか?

 

冒頭でもお伝えしたように左手が動かしづらい理由の一つは「利き手ではないから」ということがあげられます。

 

では、利き手ではない左手も練習次第では右手と同じように動くようになるのでしょうか?

 

利き手とは?

 

まずは利き手とはどのような意味なのか改めて確認してみましょう。

 

 利き手

利き腕。他方より多く使う傾向のある左右いずれか一方の手。右手の場合が多い。

引用:広辞苑

 

そもそも利き手という概念も人間特有のもので、犬や猫はもちろん、チンパンジーやゴリラなどの類人猿にも利き手というものはありません。

 

そして、利き手があるとされている人間の約9割が右手が利き手です。

 

右手が利き手である人が多いのはなぜなのかということは、科学的にはまだ解明されていません。

 

先天的に「母親のお腹にいる時から決まっている」という説や、人類の進化が進む過程で、「右手を使う機会が多かったから」という説もあります。

 

 

利き手でないほうは動かしやすくなるのか?

 

練習次第では利き手ではない方の手も動かすことができるようになるとも言われています。

 

しかし、「滑らかに利き手と同じように」ということは、なかなか難しいのです。

 

それは、人間の言葉を司る「言語中枢」が関わっていると考えられています。

 

言葉が発達していない他の動物に比べると、左大脳半球にある言語中枢が大きく発達している人間は、脳の「左側」が司っている、身体の「右側」がより発達するようにできています。

 

そのため、訓練をしたからといっても左右差が生まれてしまうことはいたしかたないのです。

 

しかし、ピアノを弾く上で左手は必要不可欠です。

 

今よりも少しでも滑らかに動くようになることに越したことはありませんよね。

 

 

左手の練習方法

 

では左手を滑らかに動かすことができるようになるための練習方法をご紹介します。

 

日常的に左手を使う

 

利き手だけではなく、左手を日常生活の中でも意識的に使っていくようにしましょう。

 

例えば、箸を持つ時や文字を書く時など、工夫して左手を使う機会を増やしていきます。

 

「左手を使わなければ!」と難しく考える必要はありません。

 

楽しみながらゲーム感覚で行うことで無理なく続けることができます。

 

少しずつ挑戦していくとピアノを弾く手にも良い影響を及ぼし、今よりも左手が動かしやすくなっていくはずです。

 

 

左手だけを練習する

 

ピアノを練習する際に左右別々に分けて弾く練習をする方は多いと思います。

 

この練習は左手を滑らかに動かすことができるようになる方法としてとても有効です。

 

左手で特に動かしづらい指やいつも間違えて弾いてしまうような指はありませんか?

 

その指にフォーカスを当てて、まずは左手の指の動きを観察してみましょう

 

動かしづらさゆえに癖になってしまっている弾き方があることも考えられます。

 

ピアノを習っている方なら先生に見てもらうのも良いでしょうし、自ら動画を撮ってみて客観的に自分の指の動きを見てみるのもおすすめです。

 

自分の指の動かし方に目を向けられた方は、癖のある部分を繰り返し何度も練習してみましょう。

 

根気強く繰り返すことで、指が自然と弾き方を覚えていきます。

 

意識せずとも滑らかに動くようになるまで練習してみましょう。

 

 

力が入りづらい指にアクセントをつけて弾く

 

左手の薬指や小指は特に「力が入りづらい指」と言えます

 

鍵盤が重いピアノだとなおさら、思うように力が入らないのではないでしょうか。

 

そのような時はアクセントをつけて弾いてみる練習をしましょう。

 

やり方としては、4分音符などで動く箇所をゆっくりと弾いていき、薬指と小指で弾く所のみにアクセントをつけて弾きます。

 

薬指と小指に意識を集中させて弾いてみましょう。

 

力が入らないがゆえに、疎かになってしまいがちだった指も少しずつ動くようになっていくはずです。

 

こちらの動画は、薬指と小指を鍛える練習方法が紹介されているので参考にしてみてください!

 

引用:YouTube

 

左手で弾くことに苦手意識を持たない

 

左手を動かすことに苦手意識を持ってしまうとなかなか上達しません。

 

「うまく弾けない」「思うように指が動かない」という気持ちは自信を喪失させ、練習の妨げにもなります

 

繰り返しコツコツと練習を続けていれば、必ず左手の動きも右手に負けないくらい滑らかになるはずです。

 

努力した分は必ず自分に返ってきます

 

諦めずに左手の練習を行いましょう。

 

左手の練習方法をもっと知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください!

【お悩み別】ピアノ初心者向け!左手でつまづく人への練習方法

 

左手がスムーズに動くメリット

 

左手が滑らかに動くようになるとどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

伴奏がしっかりと弾けるようになる

 

一般的に右手はメロディー、左手は伴奏という形のピアノ曲が多いです。

 

左手が動くようになると伴奏、つまり曲のベースとなる部分をしっかりと弾くことができるようになります。

 

もちろん旋律は大切ですが、ベースがしっかりしていないと曲自体に深みは出ません。

 

より安定した重厚感あるベースが弾けたら素敵ですよね!

 

 

曲全体のコントロールができる

 

左手が滑らかに動くようになると曲全体のバランスをみながら伴奏することができるようになります

 

ピアノの演奏は右手と左手のバランスが重要になります。

 

メロディーが大きすぎても、伴奏が主張しすぎてもよくないですよね。

 

利き手は力がはいりやすので、右利きの方は、どうしてもメロディーの音量が大きくなりがちです。

 

左手がスムーズに動くようになると音量を意識して右手とのバランスをとることが早くできるようになります

 

これは、演奏にとても良い影響を与えますよね!

 

 

ピアノを弾く左手が動かない!?滑らかに動かせるようになる練習は? まとめ

 

今回は動かしづらい左手が滑らかに動かせるようになる練習方法をご紹介しました。

 

利き手と同じようにスムーズに動かせなかったとしても、コツコツ練習を重ねることで今より滑らかに演奏することができるようになります。

 

改めて、左手の練習方法を振り返っておきましょう。

 

滑らかに動くようになる左手の練習方法
  • 日常的に左手を使う
  • 左手だけを練習する
  • 力が入りづらい指にアクセントをつけて弾く
  • 左手で弾くことに苦手意識を持たない

 

また、左手がスムーズに動くようになると伴奏がしっかりと弾けるようになったり、曲全体をコントロールすることができるようなったりというメリットもあります。

 

少しでも読者様の練習にお役立ていただけたら幸いです。

 

ピアノの練習について詳しく知りたい方は、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。