ピアノの寿命って何年?劣化の原因と対策!【アップライトピアノ編】

 

突然ですが、読者様のお宅にピアノはありますか?

 

現在私の家にあるのは電子ピアノで、実家にアップライトピアノ・・・いわゆる箱型のよく見るピアノがあります。

 

姉たちも私も子供の頃からそのピアノを使ってきましたが、大人になってからは残念ながら家で弾くこともなくなってしまいました。

 

「自宅にピアノがあるけれど、もう何年も弾いていない、いや何十年も経っているわ!」

 

という読者様に、今回はアップライトピアノの寿命についてお話ししたいと思います。

 

  • ピアノの寿命は一般的にどのくらいか
  • ピアノ劣化の原因と対策について
  • 修理すべきか購入すべきか

     

    うちのピアノはまだ弾けるの?残しておくべき?手放した方がいい?

     

    その疑問は、この記事を読み終えた時に少しクリアになっているはずです。

     

    ピアノの寿命や正しいメンテナンス方法を知って、愛着あるピアノと長く付き合う方法を見つけていきましょう♪

     

    ピアノの寿命ってどのくらい?

     

    さて、「ピアノの寿命」はどのくらいだと思いますか?

     

    考え方としては、2つあります。

     

    • 本体の限界年数
    • 快適に弾くことができる年数

     

    鍵盤を押せば何らかの音が出るという状態で良いなら、弦が切れていない限り半永久的と言えます。

     

    ただ、それでは楽器として機能しないので、正しい音律と良い音色・良い弾き心地を兼ね備えた年数を寿命と考えるのが一般的です。

     

    楽器として快適に弾ける年数で考えると、一般的にピアノの寿命は30〜60年と言われています。

     

    もし60年使えるなら・・・小学生がピアノを買ってもらって、その子が大人になってもおじいちゃんおばあちゃんになっても弾き続けられるくらい、ですよね。

     

    でも「30〜60年」って、なぜそんなに開きがあるんでしょうか。

     

    ちょっと人間に置き換えて想像してみましょう!(ピアノは人間に例えられることが多いんです。)

     

    人によって80歳や100歳まで大病せず元気でいられることもありますが、不規則で不摂生な生活を送っていると、年齢に関係なく生活習慣病にかかりやすくなってしまいますよね・・・。

     

    そして健康診断を受けなければ病気の発覚が遅れ、深刻な状態となってしまうことも。

     

    まさにピアノも同じなんです!

     

    1)不摂生な生活を送っていると、年齢に関係なく病気にかかりやすくなる。

    =置かれている環境がピアノにとって良いものでないと、年数の浅いピアノでも劣化してしまう。

     

    2)健康診断を受けなければ病気の発覚が遅れ、深刻な状態となってしまう。

    =定期的な調律や調整を怠ると、簡単な修理では済まない事態になってしまう。

     

    良い状態が30年は続けられるといっても、ピアノが置かれている環境やメンテナンスの有無によっては、もっと早く劣化してしまう可能性があります。

     

    人もピアノも、規則正しい生活の積み重ねと定期的なケアが大切だということです。

     

    私も10年前からもっとスキンケアに気をつけていれば、今乾燥肌に悩まされることもなかったかもしれないのに・・・って全然関係ありませんね(笑)

     

    ただ一つ人間と違うのは、ピアノにはオーバーホール(=若返り手術)という選択肢があること。

     

    なんだか魅力的な言葉ですが、これについては後ほどご説明します!

     

    まずは、ピアノを劣化させてしまう原因と対策をみていきましょう。

     

    ココに注意!ピアノの寿命を縮める原因と対策

     

    ピアノは使用環境に気をつけることと定期的な調律・調整といったメンテナンスが必要だとお伝えしました。

     

    それぞれもう少し掘り下げながら、読者様のご家庭でもできる対策をご紹介しますね!

     

    〜不摂生にならないために〜 温度と湿度のバランスがとても重要

    その大きさゆえに置き場所が限られ、端に追いやられがちなピアノ。

     

    読者様のお宅ではどこに置かれているでしょうか?

     

    私の実家では、リビングの端の方に壁付けです。

     

    使わないときは邪魔にならない位置に、と考えると思いますが、家の中での置き場所や使い方によってはピアノの寿命を大きく縮める原因となってしまうので注意が必要です。

     

    ピアノが置かれている環境、特に空調は大きく本体寿命に影響を及ぼします。

     

    ピアノには木材やフェルトといった素材が使われているので、温度や湿度の影響を受けやすい特徴があるんです。

     

    乾燥は木材を痩せさせてしまい、湿気はカビの原因にも。

     

    冬は特に乾燥しますし、床暖房のあるお宅では注意が必要です。

     

    年間を通して室温20℃前後、湿度は50%程度であると、ピアノにとって理想的な環境であるといえます。

     

    ピアノのことを考えると、温度と湿度が常に安定した部屋に置きたいですが、楽器保管庫のような場所がないと現実的には難しいですよね・・・。

     

    そこで、家庭でもできる対策はこちらです。

     

    ピアノの湿度・温度対策
    • 冷房の風や直射日光が当たらないように置き場所を考える。
    • 加湿器と除湿器を併用することで過度の湿気および乾燥を防ぐ。

       

      ピアノの置き場所を変えるのはちょっと大変かもしれませんが、加湿器と除湿器で湿度のバランスを取ることなら、なんとか挑戦できそうだと思いませんか?

       

      〜手遅れにならないために〜 年に一度の調律でピアノの状態を知ろう

      お医者さんでないと、私たちの身体の正しい診察・病気の治療ができないのと同じで、ピアノの状態を正しく見極めるのも調律師さんでないとできません。

       

      何の不具合もないから、と思っていてもプロの目や耳にかかると音のズレや部品の消耗などが生じていることもあるんです。

       

      そして先ほどからお伝えしているように、ピアノは置かれている環境でも状態が変わりやすい楽器。

       

      たとえあまり弾いていないとしても、季節の温度・湿度変化などでちょっとずつ音が変化している可能性があります。

       

      一般的な目安とされている調律頻度は、1年に1回です。

       

      毎日弾くような場合や、音のズレに敏感な方だと半年ごとに調律することもありますが、大切なのは定期的に調律を行うこと

       

      どうでしょう、サボりがちだった・・という方でも1年に1回と決めてしまえばできそうじゃないですか?

       

      調律の気になる時間・費用・内容についてまとめてみましたので参考にしてみてください♪

       

      【アップライトピアノの調律あれこれ】
      料金はどのくらい? 約10,000〜15,000円 +出張費がかかる場合も
      かかる時間は? 約1時間半〜2時間

      ※かなり期間があいていると、4時間くらいかかる場合もあるようです。

      どんなことをするの? ピアノの状態チェック → 内部の清掃 → 整調(ペダルや鍵盤の深さを整える)→ 調律(正しい音階を作っていく)→ 整音(不揃いな音色があれば揃える)→ 全体のバランス確認と鍵盤清掃

       

      ※整調・整音を含めず、調律作業のみを行うところもあります。

      ※整調・整音作業が別料金のところもありますので事前に確認とお見積もりを!

       

      「調律しなかったせいで、大掛かりな修理が必要になった!」

       

      なんてことにならないよう、これだけはスケジュールに入れておいてくださいね。

       

      買い換え?修理?それともオーバーホール?

       

      私たちが体調を崩す際、体は何らかのサインを出していますよね。

       

      お腹が痛かったり、微熱が出たり、食欲がなくなったり・・・。

       

      ピアノの調子が悪くなるときも同じで、故障のサインがあるんです。

       

      ピアノの故障サイン
      • 音が鳴らない
      • 音程がズレている
      • 音が止まらない
      • 弾くと変な音が鳴る
      • 鍵盤が下がらない、上がらない、途中で止まる  など

       

      こんな場合には、早めにピアノの調整や修理をお願いするようにしましょう。

       

      音が狂い気味だったり、鍵盤の重さが異なってきたピアノを使い続けていると、演奏者が弾き方に気を付けなくてはいけなくなります。

       

      そのせいで、無意識に変な弾き癖がついてしまうということも。

       

      ピアノ初心者は特に正しい指運びや正しい音を覚える必要があるので、修理してもらった方がスムーズに練習できます。

       

      ピアノに不具合が見つかった場合、まず考える選択肢は3つ。

       

      1. そのままでいい
      2. 思い切って買い換える
      3. 修理を依頼する

       

      
      

      「1.そのままでいい」については、愛着あるピアノが年数を重ねることで生み出した微妙な音のズレやニュアンスも個性として楽しみたい、という演奏者さんが選ばれると思います。

       

      そんな味と深みのある音も魅力的ですが、ピアノ初心者にとって大切なのは、味のある音よりも正確な音を聴きながら練習することです。

       

      なので、今回は修理するか・買い換えるかの2択で進めていきますね。

       

      思い切って買い換える

      アップライトピアノにおいて、修理して使うのか買い換えるのかの判断基準は「費用対効果」です!

       

      修理代が高額で、新品のピアノを買うのに近い金額だとしたら買い換えるのも視野に入れたほうがいいかな、と思います。(アップライトピアノを買うか電子ピアノにするかで金額もだいぶ変わってはきますが、それぞれの良さはまた今度♪)

       

      高い修理代でピアノの音色を良くするか新品ピアノを買うのか、今のピアノへの愛着度と読者様の価値観により考え方は変わりますが、ここが一つの寿命ラインかもしれません。

       

      修理を依頼する

      修理を考えているなら、まずは見積もりを複数の業者に依頼すべきです。

       

      ピアノの状態によってどんな修理が必要なのかは変わるので、きちんと一度実物を見てもらう必要があります。

       

      同じパーツに対する作業でも、業者によって金額はまちまちです。

       

      搬出・搬入・運搬が必要となる場合はそこにかかる費用も発生することとなるので、複数見積もりを取ることで、トータル費用の安いところにお願いするというのも一つの手ですね。

       

      ここで、冒頭に出てきた若返り手術「オーバーホール」についてもお伝えしようと思います!

       

      一般的な修理だと、故障した箇所のパーツのみを取り替え、それ以外の使える部分は残しておくこととなります。

       

      一方、オーバーホールはピアノのパーツ全部を取り替える大掛かりな作業のことをいいます。

       

      オーバーホールとは
      • ピアノ内部の部品チェックや修復のことで、古くなったピアノの部品を総入れ替えし、新品のように蘇らせる。
      • 流れとしては、ピアノを専門の工房で分解し、弦・ダンパーフェルト・ハンマーなどの部品を新しいものに交換する。
      • その後再度組み立てて、調整と調律まで行う一連の工程をオーバーホールという。

       

      久々の調律の際、もしくは修理を依頼した際に、部分修理では良くならない可能性があるので、オーバーホールを提案されることがあります。

       

      ピアノを若返らせて寿命を伸ばすだけでなく、ピアノ本来の性能や弾き心地を蘇らせることも可能です。

       

      今あるピアノを長く使いたいなら、やってみていいかもしれません。

       

      ただ、オーバーホールはかなり大掛かりな作業で、時間も費用もかかります。

       

      実際に選ばれるのは、新しいものを買うより今のピアノをどうしても使えるようにしたいという場合かな、と思います。

       

      具体的には、

      ・水害や火災に見舞われてしまったピアノを蘇らせたい
      ・何十年も使われずにいたピアノを使いたい
      ・中古で譲り受けたアンティークピアノを使い続けたい

      というような場合でしょうか。

       

      アップライトピアノのオーバーホールにかかる費用は、約270,000~500,000円程度で業者によって大きく異なります。

       

      金額が大変大きくなりますので、部分修理と同様、複数見積もりをとって納得いく業者を見つけることが大切です!

       

      新品のようにピアノが蘇る、というオーバーホールですがデメリットもお知らせしておきますね。

       

      オーバーホールのデメリット

      ・まだ使えるパーツがあっても取り替えることとなる。
      ・古くても良質なパーツだった場合、別メーカーの新品に取り替えたことで音の質が落ちるという可能性もある。

      必ずしも全部新しくしたから音色が良くなる訳ではない。

       

      ここが難しいところですが、購入時と同じメーカーの部品に交換できる訳ではありません。

       

      ピアノの内部は新品同様になりますが、購入時のピアノと同じものではないという理解は必要です。

       

      メリットとデメリットを知った上で、ご自宅のピアノにはどんなケアを加えることが必要なのか、じっくり考えてみてくださいね♪

       

      大切なピアノを長く使うために

       

      今あるピアノの寿命を延ばすためには、どんなことが必要かお話ししてきました。

       

      • ピアノが置かれている環境(温度・湿度)に注意する
      • 最低年1回の調律で、メンテナンスをしっかりする
      • 修理の場合は複数見積もりを
      • 本当に必要ならオーバーホールという選択肢もある

       

      ずっと使っていない古いピアノが家にあるから、ピアノ再開を機に使いたい。

       

      これはよくあることです。

       

      いざ、数十年ぶりに調律を頼んだら、長く使っていなかったために修理に10万円以上かかる、と言われるかもしれません。

       

      えっ!そんなに?

      1万円ならまだしも、いきなりそんなに払えません!

       

      というのが正直なところでしょうか・・・。

       

      わかります、私も絶対そうです。

       

      でも、1万円では必要箇所を全て直すことはできません。

       

      そこで最後に、私からのご提案です♪

       

      一度に完全復活を目指さず、まずは最小限の修理をして弾けるようにしてみませんか?

       

      業者さんと相談してみる必要がありますが、弾きながら毎年徐々に修理していくんです。

       

      一度にかかる費用負担を少なくしながら、正しい音で今あるピアノをできるだけ長く弾いていきたい、という方向けの方法です。

       

      私はピアノと関わるようになってから、これまで様々なタイプのピアノとそれを弾く演奏者さんを観てきました。

       

      そして私自身も演奏する側の一人です。

       

      たくさんの素敵な音色を聴きながら、演奏者に強い思いがあるからこそ、聴き手が感動するのだと実感しています。

       

      自身の幼少期や家族の思い出が詰まったピアノ、買い換えるのか修理して残すのかは気持ちの面によるものも大きいです。

       

      読者様が選んだピアノで、これからも素敵な音色を奏でてくださいね♪

       

      最後までお読みいただきありがとうございました。

       

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