漁師ピアニスト徳永さんにインタビュー【後編】目標は世界征服?!

 

こんにちは。ffスタッフのはなです!

 

皆さま、海苔漁師ピアニストの徳永さんのインタビュー前編はご覧いただけましたでしょうか?

 

まだ見てないよ~という方はこちらをご覧ください♪→海苔漁師の徳永さんに仮想演奏会後インタビュー!未公開秘話も(前編)

 

今回は徳永さんのインタビューの続編をお届けします!

 

「私はこれまでピアノ、バイオリン、サックス、トランペット、ドラムと色々な楽器をしてきましたが、これらはすべて、妻のピアノ教室の発表会で子供たちをビックリさせるため。

 

ただそれだけのために頑張って練習してきました。(一番短い練習期間の楽器は2週間ですが)

 

それは、チヤホヤされたらまた他の楽器を頑張る!という繰り返しで今日まで来ましたが、ピアノは予想外の結果になりました。」

 

 

とカッコよく話す徳永さん。

 

そう、”奇跡の漁師ピアニスト”や”カンパネラおじさん”とも言われていますよね。

 

インタビューでは、どのお話も大変興味深く伺わせていただきました!

 

今回のインタビュー(後編)では、かなり内容の濃いお話を伺うことができたので、メインを下記の2本立てでお伝えしたいと思います。

 

徳永義昭さんインタビュー(後編)
  1. ピアノを始めて1年でのコンクールで、緊張のあまり演奏曲を忘れた話
  2. ピアノを始めて2年でピティナコンクールで予選を通過した裏話

 

ピアノ初心者の方も、これからコンクールに出場しようと考えている方も、このインタビュー記事をご覧いただくことで得られるものがきっとあるはずです。

 

それでは徳永さんのインタビューをとくとご覧ください♪

 

奇跡のピアニスト徳永義昭さんにインタビュー!(後編)

 

でははじめに、徳永さんが参加された7月仮想演奏会を振り返ってみましょう↓↓↓

 

(こちらを再生しながらスクロールし、インタビューをご覧いただくこともできます♪)

 

徳永 義昭さん 「ラ・カンパネラ」
メッセージ

有明海で海苔漁師をしながら趣味でピアノを弾いている徳永義昭と申します。

皆さん、宜しくお願いします。

 

はな(スタッフ):何度聴いても心に響く素晴らしい演奏ですね!

 

徳永さん、ここまで長いお時間、インタビューにお付き合いくださって誠にありがとうございます!

 

ここからインタビュー後半戦に入ります。

 

テレビ番組に出演してから変わったことは?

はな(スタッフ):徳永さん、2020年1月にテレビ番組に出演してから変わったことはありましたか?

 

徳永さん:TBS出演前もここ3年ほど、演奏依頼は月に2~3本ありましたが、さんまさんの番組に出てからは月に6~8本の演奏依頼が全国から来ていました。

 

コロナの影響で出演は延期になることが多いですがzoomでのトークコンサートを頻繁にさせて頂いています。

 

はな(スタッフ):ピアノ演奏以外にもトークイベントが多いのですね。

 

番組に出演してから演奏依頼が倍以上になるとはまさに引っ張りだこですね!

 

徳永さん、当サイトは常にピアノ初心者の皆さんを応援するサイトでありたいと思っています。

 

ここからは、徳永さんがピアノ初心者だった頃のお話を聞かせていただければと思います。

 

ピアノを始めて1年でコンクールに出場されたときのお話

徳永さん:緊張で自分の演奏する曲のメロディーさえも忘れて、本番の時に鍵盤の上で音を鳴らさずに1分間練習したという話です。

 

はな(スタッフ):すごく興味深いお話ですね。

 

徳永さん:私は、妻のピアノ教室の発表会でピアノを弾くことを子供たちと約束をしてから、何を弾こうか迷っていた時にフジコさんの弾くカンパネラを聴き「カンパネラを弾く」決心をしてピアノを始めました。

 

バカな素人考えで1年もあれば大丈夫だと思って練習をし、発表会でカンパネラを弾くときに緊張しないように、まずは度胸試しのため発表会の前にコンクールに出ようと思い、九州新聞社ピアノコンクールに出ました。

 

そのとき妻から言われましたが、「反対だろう〜!普通、練習して発表会に出てからコンクールだろう!!」と。

 

はな(スタッフ):た、たしかに!奥様のおっしゃる通りですね。

 

徳永さん:その時点では私にとって”発表会が本番”で、”コンクールは本番前の練習”だと思っていましたが、間違いだとコンクール会場に行って気がつきました。

 

真っ暗な会場の中でピアノだけにスポットライトが照らされて、「50番」などと番号だけのアナウンスがあり、舞台袖から子供さんが歩いてきてピアノの前に座り、黙って弾き始る。

 

「チ〜ン」とベルが鳴ったら黙って舞台袖に帰る。

 

私のようなピアノを知らない素人には異様な光景で、ビックリして緊張し始めました。

 

私の出番がだんだん近づき、他の人の演奏を聴いていたら緊張のせいか、カンパネラのメロディーが分からなくなってきて帰りたくなりました。

 

その矢先に、ちょうどそのとき弾いていた高校生の演奏が止まってしまいました。

 

10秒ほど止まってから弾き始めましたがまたすぐに止まり、緊張して頭が真っ白になってしまったんだ!と思いました。

 

そのとき「絶対に私も同じようになる!」と確信したので、ベルを鳴らす女性スタッフに、

 

「私はピアノを始めて1年です。一度止まったら頭が真っ白になるので、止まったら時間が余っていてもチンを鳴らして下さい。すぐに舞台袖に引っ込みますから!」

 

とお願いしていたら順番が来てしまい、ピアノへ向かいました。

 

椅子に座ったところまでは良かったのですが、最初に弾く鍵盤が分からない〜。

 

「どの鍵盤なのか〜〜!?」と探しながら鍵盤の上で、これかな〜それともこれかな〜と迷いながら1分ほど探してから弾き始めました。

 

本当にたまたま最初に弾く鍵盤が正解だったので、ベルがなるまでの5分間は弾けましたが最初の鍵盤が間違えてたら今の私のピアノ人生はこのコンクールで終わっていた!と今でも思っています。

 

弾き終わってからロビーで妻から言われた第一声が「もしかして、本番の最初は音を出さないで練習してたでしょ〜〜〜。」だったので、流石は私のことを分かっていると思いました。

 

はな(スタッフ):ピアノを始めて1年の九州新聞社ピアノコンクールのエピソード、ありがとうございます。

 

まるでその場面が映像となって見えてくるかのように、当時の出来事をリアルにお話してくださいました。

 

独特な空気感がそこにはあったのでしょうね。

 

徳永さんの前に弾かれた高校生、頭の中が真っ白になりその緊張が徳永さんにも伝わってしまったのですね!

 

今の徳永さんからは考えられないエピソードだと思います。

 

私なら、頭が真っ白になったらただただ時間がすぎることを願い、なにもできないかと思いました。

 

1分間悩んだ結果、最初の音が正解して本当に良かったです。

 

なにより、奥様は徳永さんの1番の理解者だということもすごく伝わってきました。

 

ピアノを始めて2年でコンクールの予選通過をしたときのお話

徳永さん:ピアノを始めて2年のピティナコンクールで予選を通過し、本選に出られました。

 

その予選の日から少しさかのぼり、カンパネラを弾き始めて2年経ったある日、コンクールの前にピティナステップに出演しました。

 

(※ピティナステップとは、誰でも参加できるアドバイスつき公開ステージ。)

 

演奏前の前奏文が会場にアナウンスされます。

 

「ピアノを始めて2年になります。毎日カンパネラを5時間練習しています。」

 

とアナウンスが流れた後、私がカンパネラを弾いたらアドバイザーの先生たち3人が凄い凄いとビックリされていました。

 

そのうちの1人の先生が「もう一度舞台に上がって徳永さんの毎日の練習の頑張りを子供達に話してください。」と興奮しておっしゃったほど、感動されてました。

 

その1ヶ月後にピティナコンクールの一次予選に出場し、しかも奇跡的に、カンパネラで一次予選を通過しました。

 

その時の最低通過ラインが8.2でしたが、私の場合、審査員5人中4人が最低通過ライン以下の点数で平均したら8.0でした。

 

しかし、なぜだか審査員の1人だけ9.4の信じられない高点数でした。

 

この1人の審査員の点数のおかげで、他の4人の点数を引き上げて一次予選を通過できましたが、この1人の審査員は私を絶対に通過させるために9.4の点数をつけてくれたのでは?と今でも思います。

 

一次予選は上下の点数がカットされないので、すべての点数が有効になります。

 

それとコンクールではピアノ歴は分かりませんし、皆さん平等の審査がされるようになっています。

 

ではなぜ、審査員のうちの1人だけが高点数だったと思いますか?

 

はな(スタッフ):5人中1人の審査員の心をガッチリ掴んだ演奏だったのかなと思いました。

 

徳永さんご自身の推理が気になります。

 

徳永さん:私の推理では、高得点を付けた審査員は私がピアノを始めて2年だと知っていたのでは?と思います。

 

それはなぜかと言うと・・・。

 

多分、ステップに来られたアドバイザーの方がコンクール前に、高得点を付けた審査員の方に私の事をたまたま話されたからでは?と思ってます。

 

はな(スタッフ):なるほど!審査員の方が、ステップのアドバイザーの方から偶然にもお話伺っていた可能性があるということですね!

 

徳永さんことを誰かに話したくなるくらい、ステップでの徳永さんの印象がピカイチ素晴らしかったのでしょうね。

 

ピティナステップを経て、コンクールに参加されたことも最高の選択をされたのだろうなと思いました。

 

徳永さんの今後の目標は?

徳永さん:目標は、世界征服です。

 

それは冗談で、来年1月に生まれてくる孫にカンパネラを教えたいです。

 

はな(スタッフ):年明けにお孫さんが誕生されるのですね!おめでとうございます。

 

ステキな目標すぎて、きっと誰もが応援したくなりますね。

 

なにより、お孫さんの誕生と成長が楽しみですね !

 

徳永さん:以前、駅ピアノのオープニング・セレモニー後、NHKの取材のときに「フジコさんの前で弾かれる夢は達成されたと思いますが、これからの目標は?」と聞かれて、

 

「世界征服です。」と冗談で言ったら、撮影班の人たち全員の動きが2〜3秒止まったあと、顔をひきつらせながらドン引きされた事がありました。

 

はな(スタッフ):メディアを前にしてもご冗談が言える徳永さんのハートがすごいです♪

 

たくさんの仰天エピソードを話して下さってありがとうございました。

 

一般の方からの質問3つと徳永さんのご回答を紹介

 

7月仮想演奏会後、SNS等で徳永さんへの質問を一般募集しました。

 

いただいた3つの質問すべてに対して徳永さんが答えてくださいましたので、掲載させていただきます。

 

1.「どうやって曲想をつけていますか?」

ご質問内容:曲想をどうやってつけているのかお聞きしたいです。

 

徳永さんのご回答:私はフジコさんや長富彩さん、アリス・沙良・オットさんの演奏を聴いて、良いところを真似してます。

 

2.「ピアノの練習はいつされているのでしょうか?」

ご質問内容:私も海苔漁が盛んな湾内の漁村育ちです。

 

海苔漁師さんは深夜といっていいほど朝が早いですよね!

 

ピアノの練習はいつされているのでしょうか?

 

カンパネラおじさんをテレビで拝見した時は素敵なスーツでとてもお似合いでしたが、今回はねじりハチマキでますます親近感!

 

(仮想演奏会参加時の徳永さんの演奏はこちら

 

徳永さんのご回答:4月〜8月までは海苔養殖の準備期間なので何時間でも練習できますが、9月〜3月までは海苔養殖期間なので、海に行く前の2時間(夜中の0時でもします)と帰宅後の2時間練習しています。

 

ただ、寒い時期は海から帰ってきて練習しようと思っても指が冷たくなっていて動かないことがほとんどです。

 

仕事中はいつも汗止めでねじり鉢巻をしていましたが、最近はピアノ演奏のときもしています。

 

3.「練習がイヤになった時はありますか?その時どうされましたか?」

ご質問内容:私は母がピアノ講師だったので、ピアノと共に育ちました。

 

リストは指が足りず、挫折しました。

 

練習が嫌になったようなことはないですか?その時はどうされましたか?

 

私も弾きたい曲があるのです。

 

カンパネラおじさんの演奏をみて、また挑戦しよう!と思いました。

 

徳永さんのご回答:私は何百回も挫折していますし、ピアノを弾きたくない時も、辞めたい!と思った事もたくさんありました。

 

でも、挫折した時やピアノを辞めたいと本当に思った時になぜか必ず、YouTubeの動画コメント欄に「勇気をもらいました」「私もまたピアノを再開します」「これからも頑張ってください」などの温かいお言葉をいただきます。

 

だから、自分だけの努力でここまで来れた!とは全く思っていません。

 

私に「いいね」や温かいお言葉をくださる皆さんと一緒に作り上げてきたカンパネラだと本当の本当に思っています。

 

このことはマジで思ってます!

 

お互いにピアノ頑張りましょうね。

 

徳永さんから読者の皆さまへ逆質問!

 

ではさいごに、徳永さんから読者様へ質問がありますのでご紹介させていただきます。

 

「緊張したとき、どうしたらいいですか?」

 

徳永さんはここ数年、4月~8月は毎週のように舞台で演奏されているそうです。

 

しかし何回本番を経験しても慣れず緊張されるそうで、“緊張した時の対処法”を皆さんに教えて欲しいということです!

 

質問へのご回答は、この記事のコメント欄にて受付させていただきます。

 

緊張した時の対処法を、徳永さんへ是非伝えたい!という皆さまからのご連絡をお待ちしています。

 

もしかしたら次の舞台のときに実践してもらえるかもしれません♪

 

寄せられたメッセージは、責任をもって徳永さんにお伝えさせていただきます。

 

 それでは、よろしくお願いします♪

 

奏者が主役の仮想演奏会!あなたは奇跡をつかめるか

 

徳永義昭さんのインタビュー続編はいかがでしたか?

 

徳永さんのピアノ人生は、奇跡の連続のようで自分には真似できないと思われたかもしれません。

 

しかしそのエピソードを知ることで奇跡じゃないのかも、とも思えてくる不思議な感覚になりました。

 

徳永さんがここまで来られるまでに、いくつもの偶然が起こったり、自らの努力でたぐり寄せたりされたもののようにも思えます。

 

また、そこには徳永さんを応援する皆さんからのパワーの存在は欠かせないこと、それを心の糧にされているんだと知ることもできましたね。

 

今回、インタビュアーとして貴重な経験をさせていただけたことに大変感謝しています。

 

よかったら、読者の皆さんも仮想演奏会に参加しませんか?

 

私にインタビューさせてください♪

 

奇跡をつかむかどうかはあなたの行動次第かもしれません♪

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 


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