結いっこさんインタビュー

 

≫ 前回のff通信7月第3弾はこちら

 

こんにちは!「人生はフォルティッシモ」スタッフのhanaです。

 

先月の7月仮想演奏会はいかがでしたか?

 

皆さま、それぞれ想いが詰まった素敵な演奏でしたね!

 

仮想演奏会を見てくださったご感想は、記事のコメント欄でいつでも受け付けていますので、お気軽にどうぞ♪

 

7月仮想演奏会をもう一度振り返ってみたいと思われた方はこちらからご覧ください。

≫ 仮想演奏会(2021年7月)

 

さて、今回は仮想演奏会に初参加くださった結いっこさんにインタビューさせていただきました!

 

ピアノから一度離れた時期はあったものの、音楽そのものを愛してやまない方なんだなと伝わってくるインタビューになっています。

 

音楽好きなすべての方に読んでいただきたい、盛りだくさんの内容。

 

特に、ショパンやベートーヴェン好きの方は必見です!

 

ハイレベルな曲と向き合うヒントもわかるので、ぜひ最後までご覧ください♪

 

仮想演奏会奏者 結いっこさんにインタビュー!!

まずは、結いっこさんの演奏を改めてお聴きください!

 

演奏を再生しながらスクロールし、インタビューを読み進めていくこともできますよ。

 

7月仮想演奏会の結いっこさんの演奏♪
曲名 ショパン 夜想曲op.48-1
ピアノ歴 小学生の時5年間、40年ぶりに再開して4年目
メッセージ 初めて参加させて頂きます。よろしくお願いいたします。

 

いろいろと勘違いの結果、超背伸び曲に手を出してしまって1年間、仕事の合間に1日1小節の譜読みから始めたこの曲、6月の発表会で一段落しました。

 

本当は発表会当日の動画を投稿したかったのですけれど、ただのおもしろ動画になっているので、前日の練習動画です。

 

練習でも、録画するとなると緊張して手が凍り付きますね。

 

皆様の演奏のクオリティの高さに怖じ気づいて、撮り直そうかとも思ったのですが、発表会前の緊張感が薄れてしまって・・・プロやプロ並みのアマチュアさんと比べても仕方が無いので、「今の私/before」ということで・・・(^^;) 

 

6分あまりの中に、色んな表情/想い/人生の様々な場面を詰め込んだ絵巻物のようなこの曲、私には難しすぎるけれど、一音一音が美しく、曲の素晴らしさに引っ張られて、練習が楽しくて飽きることはありませんでした。

 

音抜け、ミスタッチ、一瞬暗譜飛びかけ、あれこれあれこれありますが、この曲は一生もの認定なので、来年もっと練習して「新たな私/after」をお見せできるよう精進したいです。

 

 

結いっこさんの弾くノクターン13番、いかがでしたか?

 

ゆったり、堂々とした演奏が印象的でしたね!改めて、奥深くて素晴らしい曲だと思いました。

 

1.大人ピアノ再開組!結いっこさんのプロフィール

hana(スタッフ):まずはプロフィールをお願いします。

 

結いっこさん:幼稚園の時にヤマハの音楽教室でオルガンを習っていました。

 

小学校2年生の時にアップライトピアノを買ってもらって、そこから近所でピアノを習い始めました。

 

今思えば、ブルグミュラーやハノン、ツェルニーの記憶は少しはあるのですが、バッハは全く手つかずでした。

 

中学生になって親しくなったお友達が、音大ピアノ科を目指している子で、その子と連弾をする機会がありビックリしました。

 

「世の中にはすごい人がいる!私など、ピアノやっていますなんて、とても言えないわ」と思い、やめてしまいました。

 

私はソナチネアルバムからソナタアルバムに入ったところでしたが、その子はドビュッシーを弾いていました。

 

ピアノから遠ざかったあと、家で聴く音楽は民謡と演歌でしたが、学校の音楽の時間にスメタナの「モルダウ」を聴いて衝撃を受けて、そこからはオーケストラ聴く専に。

 

大学生の時になけなしのバイト代から23,000円を出して、朝まだ暗いうちから並んで、カラヤン・ベルリンフィルのチケットを買ったのは今でも忘れらない想い出です。

 

仕事が忙しくてしばらく音楽からは遠ざかっていましたが、40歳になったら一生続けることができる趣味をと思い、始めたのが津軽三味線。

 

13年ほど続けたころ、ふと、我が家にある弾かないままのピアノが呼んでいる気がして、津軽三味線を習っている楽器屋さんで一緒にピアノを習うことにしました。

 

習い始めに先生にお伝えしたのは、「ベートーヴェンを弾きたいです!」でした。

 

今ちょうど、再開して4年経ったところです。

 

生まれて初めてショパンやバッハを弾いて、ワクワクしたり、とても弾けないわと思ったり。

 

小学生の時のレッスンでは、嫌だった思い出は全くありません。

 

やめずに続けていたらもっと上手くなっていたかなぁと思うけれど、それはそれ。

 

今思えば、「またやりたい」という気持ちを残していただけた、素敵な先生だったんだなぁと思います。

 

最近、民謡の唄と胡弓も習い始めました。三味線も続けています。(仕事の合間を縫っての練習なので、上手くなりませんが・・・)

 

hana(スタッフ):結いっこさん、ありがとうございます。

 

津軽三味線、民謡の唄、胡弓、ピアノ。

 

結いっこさんの周りは音楽で溢れていますね!素敵です。

 

多忙なように思えるのですが、イキイキして見えます。それは音楽の力のようにも思えます。

 

そして、ふと弾かないままのピアノが呼んでいる気がして再開された、というエピソードにほっこりしました♪

 

結いっこさん:子どもの頃に買ってもらったピアノって、弾かなくなっても思い入れがありますよね。

 

ただ存在感が半端ないだけの大きなオブジェのようになってても・・・

 

三味線も胡弓も調弦しないと弾けないけれど、ピアノは蓋をあけたらとりあえず音が出るのに、40年間も放置していてごめんね、という気持ちでした。

 

hana(スタッフ):子どもの頃に使っていたピアノは思い入れ、ありますね!

 

「放置していてごめんね」の言葉に、結いっこさんの愛が伝わってきました。

 

2.エントリー曲「ショパン 夜想曲op.48-1」のスタートは勘違いだった

hana(スタッフ):2つ目のご質問です。

 

今回のエントリー曲にショパン 夜想曲op.48-1を選んだ理由や、練習時のエピソードをお聞かせください♪

 

結いっこさん:ちょうど「仮想演奏会」に参加してみようと思ったタイミングと、「発表会」のタイミングが同じだったのも何かの縁かなと思い、初めてのエントリーをこの曲にしました!

 

まだまだ人に聴いていただけるレベルではないのですけれど、1年間積み上げて頑張った記録として⭐︎

 

この曲はちょうど1年前に練習を始めたのですが、実は「勘違い」スタートだったのです。

 

1年前に「次の発表会の曲、なににする?」という話を先生としていた時、たまたま話の流れで話題になった曲。

 

仕事が忙しい頃だったので、一番難しそうな後半から、1日1小節と決めて譜読みを始めたのが良かったのか悪かったのか。

 

難しい曲でも1日1小節、と決めちゃったら、結構続けられるものなのですね。

 

左手のみ→右手のみ→声部分け→両手ゆっくり→声部組み合わせ色々→(繰り返し)、を1日1小節。

 

次の日は、これまでやったところから今日のところまで続けて弾いてみる・・・で約1ヶ月。

 

そして「先生、doppio movimento(難所)の譜読み、終わりました!」なんて意気揚々とレッスンに持って行ったのですが。

 

先生「え?」 

 

実は、先生→和声の勉強の話題のついで、私→発表会の曲のつもり、だったのでした。

 

どおりで難しいわけだ!

 

途中で「私のレベルでは難しすぎる!」って気がつくべきでした。

 

ショパコンで弾かれている曲(^^;)

 

でも、この曲、「沼」なんです。はまったら抜けられない・・・ノクターンの中でも美しさとドラマチックさでは群を抜いていますよね。

 

一音一音が美しくて、和声の変わるところなど、もったいなくて、1日1小節でも練習に飽きることはありませんでした。

 

先生も、そんなに好きならしょうがない、と思ってくださったのかも・・・妥協なしのレッスンをしてくださいました(ついていけてなかったけど)。

 

でも、意外に難しいのが、前半のlentoでした。

 

特に、最初のバスの1音。どんな音を出したいのか、決まらなくて。(冒頭って難しいですよね!)

 

さらなる難所が、Poco piu lentoのハ長調に転調したところ。

 

指の届かない和音?アルペジオ?祈りのように美しいフレーズなのに、行進曲みたいになっちゃったり。

 

手の大きい人が羨ましい!とは思いましたが、諦めようという気持ちは微塵もなく、出来映えはともかく練習は楽しかったです♪

 

一生弾き続けたいと思う曲に出逢えたので、これからも練習を重ねたいです。

 

hana(スタッフ):魅力ある曲だからこその沼ですね!

 

お話を聞かせてもらって、私が結いっこさんのことをすごいなと思ったところは、1日1小節を最後まで続けられて、しかも楽しく続けてこられたということです!!

 

その地道な練習を、真似したくてもできない人、途中で挫折してしまう人もいると思うんですよね。

 

結いっこさんのことを応援したくなりますし、どんどん極めていってほしいなと思いました。

 

結いっこさん:実は、普段は、ついつい通してモタモタ弾いてしまうのです。

 

「1日1小節」なんて練習の仕方をしたのは初めてでしたが、音を考えながら拾っていくことができて、結構面白かったです。

 

でも、毎回こんなやり方していたら、1年1曲しかできませんね!

 

3.仮想演奏会に参加されての感想「『自分なりの成長を』というコンセプトが素敵!」

hana(スタッフ):では3つ目のご質問。仮想演奏会に参加されてのご感想をお願いします。

 

結いっこさん:仮想演奏会は、以前から聴き手として、時々お邪魔していました。

 

何よりも、多くの方々が参加されていて、その選曲がとてもバリエーションに富んでいて、色々な曲を知るきっかけになりました。

 

参加されている皆様方、それぞれ選んだ曲に想いがあって、それをコメントされているのを読むのも楽しいです。

 

皆さん、やっぱり好きな曲を選ばれるじゃないですか。

 

そこにその人の人となりというのか、ピアノへの思い・愛というのか、そういうものが表れている気がします。

 

私の選曲・演奏にも、そんなものが表れているのなら、嬉しいなぁと思いました。

 

「自分なりの成長を」というコンセプトも素敵でこのノクターンop.48-1をしっかり練習してまた1年後、2年後にエントリーして成長をお示しできたらなぁって思います。

 

ポピュラー部門、お気に入りです。特に、ちょっと懐メロが♪

 

近い世代の方かしらって思いながら、思わず歌ってしまいます。

 

次はまたクラシックの曲でと決めているのですけれど、その次は嵐で!

 

それにしても、皆様、ほとんどミスなく弾きこなしておられてすごいです。

 

私は動画を撮っても撮ってもミスだらけ・・・集中力が足りないのかなぁ。

 

hana(スタッフ):結いっこさんが以前から仮想演奏会のファンでいらっしゃったこと、非常に嬉しい限りです!

 

第三者から見ても、仮想演奏会は、奏者の想いが表れている、体温を感じる演奏会だということを改めて認識することができました。

 

演奏の動画撮影といってもミスしてしまいますよね。ノーミスの人が本当にすごいと思います。

 

集中力は関係ありそうですが、ぜひサロンで投げかけてみてください♪

 

結いっこさんの、2022年、2023年バージョンのノクターン13番も、またそれ以降も楽しみでなりません♪

 

嵐も楽しみにしています。

 

結いっこさん:メンバーのみなさんの動画撮影秘話なんかもお聞きしてみたいです。

 

実は〇〇回目です、とか、何回撮っても一緒なので1発撮りです、とか・・・

 

嵐の活動休止で、嵐のいない日常にまだ違和感。でも、音楽は続きますものね。

 

今年、習っている教室のポピュラー発表会が中止になったので(会場がライブハウス)、嵐を弾く予定が消化されていないのです。

 

仮想演奏会で弾かせていただけたらいいなぁと思っています!!

 

hana(スタッフ):お好きな嵐が消化不良の状態なのですね!

 

ぜひぜひ、仮想演奏会でスッキリ消化されてくださいね。

 

4.目標はベートーヴェン〇〇番!

hana(スタッフ):では4つ目(最後)のご質問です!今後の目標を、一言でお願いします。

 

結いっこさん:今後の目標ですね!

 

「10年後にベートーヴェンの30番と31番を弾く!」です。

 

hana(スタッフ):難しい曲ですね。目標をしっかり持たれていて、素晴らしいと思います!

 

そして、ピアノを再開された時の目標もベートーヴェンでしたよね!

 

結いっこさん:ベートーヴェンの曲って、どんなに悲痛でもどんなにグルグルしてても、最後は絶対に上に向かっているんですよね。

 

この苦難から絶対に抜け出してやるという強さや明るさ、そして所々に何ともいえないロマンチシズムがあって。

 

hana(スタッフ):今後、結いっこさんのベートーヴェン熱に影響を受ける方がおられそうですね!

 

*  *  *

 

インタビュー内容は以上です。

 

記事トップの写真は、結いっこさんからお借りしたものです。

 

ヤマハくん(Bostonですが愛称はヤマハくん)と、ピアノの上に鎮座しているのはオオサンショウウオくんとパンダたち。

 

京都水族館からやって来た大きなオオサンショウウオは練習中に時々目が合うそうですよ!

 

楽譜は、カレンダーの写真で表紙をつけて製本。

 

ピアノの先生も、この猫はノクターンね、と覚えてくださっているそうです♪

 

仮想演奏会は奏者の想いがたくさん詰まった演奏会

 

結いっこさんのインタビューから、「仮想演奏会は奏者の想いがたくさん詰まった演奏会」だということがわかってもらえたと思います。

 

仮想演奏会のエントリー時に、演奏者さんからメッセージを添えていただくことになっているんです♪

 

なぜその曲を選んだのか、曲へのイメージや練習時のエピソード、工夫した点など、選んだ曲への想いを、奏者のメッセージを通して知ることができます。

 

さまざまな演奏が聴けるのはもちろん、奏者からのメッセージは仮想演奏会の目玉だというわけです。

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

これからも仮想演奏会をよろしくお願いします♪

 

 

 


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